AIの出現と意見
音楽の制作をしていると、いろいろと話題になっているのがAIです。最近はAIの音楽をよく見かけるようになりました。音楽だけではなく、イラストを簡単に生成してしまい作曲家やイラストレーターの将来が不安定になる懸念があると思います。
X(Twitter)のSNSを見ると「AIのイラストなんて考えられない」という意見を聞きます。かなりAIに対して否定的な意見が多い印象があります。
DTMでもAIが利用されている
Ozoneというマスタリングのソフトがあります。マスタリングとは、作曲の工程の最終段階で行う作業です。作曲を行い、ミキシングで音量、イコライザー、リバーブやディレイなどで音を整え、最後にマスタリングでCDや配信などに作成する作業です。この作業で、OzoneはAIを利用し、音楽を聴かせただけで最適な環境を構築します。私もこの機能は参考にはしていますが、最終的には自分でマスタリングの設定をしています。マスタリングはそれ自体が大きな作業で、マスタリングエンジニアという仕事があるのでとても重要です。今後AIはイラストを描く人も作曲をする人も避けて通れないツールになってきているという印象があります。
Chat GPTに自分の音楽を見せたらどう答えたか
AIが話題になっていたので、私も興味でChat GPTを利用しています。そこで少し気になったのですが、この音楽の一部をChat GPTに流して「この音楽からイメージする世界観を説明してください」と質問しました。この動画の写真は見せていません。
以下、Chat Gptの内容です。
この曲は、おそらく落ち着いた雰囲気で、感情を優しく揺さぶるようなタイプの音楽だと感じました。穏やかさの中に少しの緊張感があり、何かを想起させるような印象です。
- 映像で言えば、夕暮れ時の回想シーンや
- 誰かと静かに気持ちを通わせている場面、
- または旅の途中の一息つく瞬間などに合いそうです
この音楽から感じるイラストの世界観
- 場面:
静かな湖のほとり。夕暮れの空が淡いオレンジから紫へと溶け込んでいて、風が穏やかに水面を揺らしている。 - 主人公:
少年または少女が、静かに湖を見つめて座っている。後ろ姿だけど、どこか「懐かしさ」や「思い出に浸る」ような雰囲気。 - 配色:
柔らかいパステルトーン。夕暮れの空のグラデーション(オレンジ、ピンク、薄紫)、湖は深く透明な青緑。人物の服はくすんだ色(ベージュやネイビーなど)で自然に溶け込むように。 - 小物やディテール:
横に古びたリュックサック。手元には本やポラロイド写真。背景には鳥が数羽飛んでいたり、木々が優しく揺れていたりすると詩的です。 - 全体の空気感:
「静けさ」と「感情の余韻」。観た人が自然と深呼吸したくなるような、心に染み入るシーン。
Chat GPTからこのような回答をもらいました。かなり自分の考えていた世界観に似ている答えを出してきて驚きました。AIがいろいろな曲を聴いて学習をしてこういう結論を出したと考えると面白いですが、少し怖いという気持ちもありました。
これからAIとどう付き合うべきか
日本は現在、人口が減少しているため、AIに頼っていかなければ今の仕事を維持するのは厳しいと思います。そのため、AIとどのように共存していくかが大きな課題だと思います。
ここからは私の意見になりますので参考程度に聞いていただければ嬉しいです。AIはアシスタントとして活用していくべきだと感じます。AIに完全に頼るのではなく、自分の創作をする手伝いをしてもらうことに重点を置くべきだと思います。例えば「壮大なオーケストラを作りたいけど、おすすめのコード進行や参考になる音楽とかありますか?」や「今作ってる曲、AIだとどんな風に感じますか?」のように、自分の創作を手助けする使い方が良いと思います。もちろん、AIに頼らない選択も良いと思います。
現在はイラストや音楽を簡単に出力してしまうAIのツールがあります。調べてみると、物語を作るAIもあるようで驚いています。この機能を全て利用してAIだけの作品は、個人的には面白くないと思ってしまいます。芸術は自分の力で生み出すから面白いと感じることが多いです。ただ今後は、AIの技術もさらに上がって人間が作ったのような作品が出てしまうのも少し怖いと感じてしまいます。イラストに関しては初心者なので、AIのイラストか人間が描いたのか分からなくなってしまいそうです。いろいろな意見があると思いますが、AIと一緒に作品を作るのはありだと思います。ただ、AIだけに頼るのは面白くないと思います。
AIは使い方さえ間違えなければ強力なツールだと感じます。残念ですが、どうしてもAIを使った犯罪や嫌がらせなどは起こってしまうのが現状だと思います。自分の作品を守りながら、これからどのようにAIに付き合っていくかが大きな課題になっていくと思います。
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